午前5時宿毛駅歩き始めました。まだ懐中電灯が要る時間帯です。
松尾峠を越えて愛南町の三叉路に着いたのが9時50分。
観自在寺に着いたのが、13時38分。観自在寺から伊予に入り(菩提の道場)の寺々を巡拝する事になります。
【目隠しの松】観自在寺は今は海岸から、かなり離れてますが昔は山門の近くに海岸がありました。
今の御本尊は薬師瑠璃光如来様ですが、当時は、十一面観音菩薩様で大変力のある仏様として人々から恐れられてました。寺の前を通るときは、「必ず本堂の十一面観音菩薩様に礼拝しなければ祟りがあり、大変な事になる」と言われていました。ですから、観自在寺の沖を通る船も、通るたびにわざわざ岸に船を着けて、十一面観音菩薩様に礼拝しなければならなかったのです。
山門の近くの道を馬や馬車に乗ったまま通ろうとすると、馬が動かなくなってしまい通れなかったのでした。勿論、馬や馬車から降りて礼拝すればそれで良いのですが、急ぐ場合や沖を通る船は通るたびに礼拝の為に時間が掛かるので、人々は何とかならないだろかと考えました。そして、本堂の十一面観音菩薩様から、道を通る人々や沖を通る船が見えなければ礼拝しなくても祟りは無いだろうといぅことで、山門の前に成長した松の木を植えました。十一面観音菩薩様の目から見えないといぅことで(目隠しの松)と呼ばれ、松の木のお陰で通るたびに礼拝しなくても祟りは無く、人々は都合の良い時に礼拝すれば良いようになったそうです。
伊予の国霊場昔話より引用しました。この本面白いですよ。
14時、半観自在寺を出発。国道56号線を歩いて愛南町のドライブインビーチに泊まる。